2021年度理事長挨拶
はじめに
新型コロナウイルスを起因とする社会情勢の現状は混沌としており、それはあらゆる社会活動にも影響が出てきております。我々の活動においても例外なく、今まで当たり前に思って行動してきたことが出来ず、不安に感じることもあるでしょう。
しかし、新たな発展とはどんなときも、災難や困難を乗り越えたあとに生まれてくると言われております。それを踏まえ、この時代に見合わせた私たちに求められていること。それは生まれ変わることではないでしょうか?
私自身、決してJC活動に全身全霊を込めて取り組める環境であったとは言えません。今後、会員を取り巻く環境は、時代とともに急激に変容してまいります。持続可能な活動をし続けるためには次世代を担う青年たちが活動しやすい土壌へと耕し直さなくてはなりません。多様化に対応しうる革命を推し進め、従来までの厳しさや誇りを受け継ぎつつも、気軽に参画できるような青年会議所に生まれ変わるべきであると考えます。
また、新しき事を切り開く事も必要ですが、今までの事業を継続し地域のニーズに耳を傾け行っていくことも同様です。
こんな時だからこそ、決意を新たに「新しい生活様式」を取り入れ、青年会議所活動の素晴しさをまちの人たちに伝え、新しい風を吹かせましょう。
【災害に打ち勝つ力】
故其疾如風 その疾きこと風のごとく
今現在、私たちのまわりは、自然災害による甚大な被害や新型コロナウイルスによる生活状況の困窮が起こっています。私たちのまちにも今後どんな影響を及ぼすかわかりません。未然に用意できる限りの知恵を絞り、どんな災害がおころうとも次世代にまちの未来をつなげる活動をしていきます。
【地域から信頼され続ける組織へ】
難知如陰、動如雷震 知りがたきこと陰のごとく 動くこと雷霆のごとし
昨年度より発足した「いなモン」をはじめ、JC活動を積極的に発信することで多くの市民から理解を得ることができました。地域の方々に認知され、信頼に足る組織運営を積み重ねていくことで、まだまだ青年会議所の魅力を伝播する余地は十分にあります。
また、会員同士はもとより、家族や地域ぐるみでの交流を図り、さらに絆を深めてより結束力を高めることが必要です。私たちの日々の活動は、家族や会社の理解や協力の上に成り立っていることを忘れず、私たちをいつも支えてくれる家族や会社に感謝する機会を創出し、これからも今まで以上に理解と協力を得られるよう、青年会議所活動の素晴しさを伝えていきます。
【持続可能にするための組織改革】
廓地分利、懸權而動 地を廓めて利を分かち、権を懸けて動く。
現在、人口減少や経済状況の悪化等を背景に全国の青年会議所の会員数は減少の一途を辿っており、当青年会議所においても同様の問題を抱えております。
円滑な組織運営を維持するためには会員拡大は必要不可欠なものであると共に、時代が動く中で、定款はじめ、組織のあり方からの見直しに迫られております。
地域の未来を本気で考え行動する同志を導くために、あらゆる状況のひとであっても活動しやすい体制にするため新風を巻き起こします。
結びに
急速な時代の変化への対応が求められる今だからこそ、多様な個性を束ね、多様な価値観を取り入れることのできる柔軟な組織となり、地域社会に求められる運動を展開し続けることが地域の未来を切り拓いていくと信じています。
経済力・気力豊かな人財がJC活動を先導していた時代も移り変わり、今日の経済環境の下では、心の豊かさがより求められるようになりました。経済的負担になる慣例が、参画に敬遠する理由となる場合もあります。JCのあり方自体を問われている今、求められているのはなにか、本質を追求し目的を明確に持ち、強みや価値観を理解し知識を深め具体的な成果を上げるために、新時代に則した組織改革を果たし個人の成長と地域社会の発展に貢献できる稲沢青年会議所へと革命を起こしましょう。